その日、稽古(お茶)がえり。 着替える暇もなく、着物のまま電車に乗って 出かけました。 ワタシのいちばん観たかったもの。 (チラとニュースで流れたの) わたしのいちばん好きな美術館「福岡市立博物館」で。 題して「着物ビューティ」・・・・むかしの着物の展覧会。 はずかしながら この展覧会が、ボストン美術館の所蔵ビゲローさんの 収集品の一部が展示されていること全く知らずにでかけたのでした。 改めてビゲローさんの審美眼の素晴らしさ。 (日本文化に関心を寄せた外人さんは数あれど、染色品、小袖類 能装束、舞楽装束、の蒐集は彼の右に出る者おりません。 しかも…江戸時代のあらゆる階層の小袖やカタビラ(ひとえの着物) そのいずれもが、すばらしい保存状態! その中に、小袖雛形本などの冊子まで時代を経て出現。 その経緯は定かではないけど、たぶんビゲローさんの所蔵だったとされております。 いかに日本の文化に深い関心と愛情をもっていたかを しみじみ。。。。 (-ι_- ) 思い知らされたのでした。 尤も、彼のコレクションが展示されているのは膨大な染色品(1000点の内、小袖30のうちの今回17着) 後は、学校、個人蔵。満足のいく数でした。19日後期展示替え。 ボストン美術館蔵の17着以外すべて入れ替えになります。 (行かなくっちゃ!) 時代時代で、女性の好みは変わるのですね。 江戸が粋と思っておりましたが、明治前期の地味ごのみには ため息がでます。 絹、黒やグレイが好まれ、柄は裾にほんの少々。 その狭い範囲にいかに趣のある柄を配するかが腕のみせどころ。 黒地に極細のねずみ色の松の木、葉は、金糸の繍。しかも 静止時は無地。歩き出すとおくみの裏にその刺繍がちらりちらり・・・タマリマセン 現代に向かうほど柄は大胆かつ鮮烈に…。 ただ、うれしいことに昨今のレトロブームでむかしの着物が見直され 衰退の一途を少しだけ免れたか?・・・にみえますが、、、、 この素晴らしい文化是非とも後世にのこしてもらいたい。イヤ残りますとも。 ワタシもコレクターのハシクレ・・・・・イエイエ コレクターだなんてトテモトテモʅ(◞‸◟)ʃ 帰って改めて数枚出してみたのでした。 そうしてその保管のまずさに冷汗がたらりと出たのであります。 この2・3日部屋干し(着物の場合なんと言いましたっけ。。?)しています。 数少ないコレクションの中でイチオシは…。 江戸時代、打ちかけの着物。次女の結婚式にて慎みて着用。 つまの紅、擦れておりましたのでがまぶせ(繕う)しました。 (-_-;) お色直しは、知人から頂いた100年前の着物を…。 ↓ これによく似たものが展示してあったの! それにしても保管のまずさよ! 先達お許しくだされ・・・。 以後気をつけますよって…。 ★仕方なく着物で出かけたら、。 着物で入場した者だけの特典がありました。 旅行などが当たるくじびき! ワクワク 当たったらどうしよう…笑。 写真を撮って会場に貼り付けます。(申し出てください) 手を挙げたかったけど小心者のワタクシには とても勇気がなくて・・・ホホ歩歩・・
by hiriko212
| 2013-03-07 22:43
| ミュージアム・展覧会
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