秋の夜長は、光源氏


      昨年につづき今年も・・・

      源氏物語を、おべんきょうしている友人にイザナワレ

      なかなかご縁の薄い雅な方々に触れてまいりました。

      五、六日経つというのに未だ余韻にひたれる物語って・・・

      すごすぎ。。。というより

      八十路をすぎた講師の後ろにある

      膨大な知識と、いにしえ人をふか~く敬愛する魂が

      グッと五臓六腑に響いてくるのです。

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           その夜は、38帖「鈴虫の巻」でありました。
           2千円札にある絵巻の図が、この巻。
           左冷泉院(源氏の実の息子)右光源氏

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           光源氏たそがれ期であります(;・ิ_・ิ) 

           冷泉院
           「雲のうえをかけはなれたる住みかにも
             もの忘れせぬ秋の月」

           光源氏
           「月かげはおなじ雲ゐに見えながら
              わが宿からの秋ぞかはれる」

           ご存知正妻女三の宮は、柏木の子を儲け
           早20代で出家し、優秀な青年柏木は、
           泡が消えるように死んでゆく。たぶん
           柏木は、源氏の射るような鋭い眼差し、
           そのたモロモロの精神的苦痛に耐えかねた末の
           敗北でありましょう。

           因果応報。歴史は繰り返される。
           源氏のしでかした罪が、廻り巡って己に降りかかる。

           嗚呼なんとう俗っぽいストーリーかと思えたのは
           昔のことでありまして、
           歳をかさねてくると、、、
           美しくも柔らかい古語のひびきと(もちろん訳なしには
           一寸先も真っ暗 笑)
           人間の本質。太古の昔から変わらぬ人の情を
           みごとに表した紫式部さんゆえ、世界一古いと
           いわれる物語が今でもこうして愛されているのでしょうね。

           
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           その夜のワタシたちの感激したことといえば
           琴(きん)の音でありました。
           
           モロモロの想いを込めて光源氏は琴を弾くのであります。
           出家した女三の宮も出家の身も忘れ聴いているのです。
           必死に習得(源氏から琴を習う)した懐かしい日々。
           琴の名手であった柏木のこと。
           まだあやまちを知らなかった過往の日々・・・。
           琴の音は、虫の音と競うがごとく
           秋の月夜にながれゆく。

  
           2500年前と同じ音を聴かせたくて
           先生はこの琴の録音テープを探しだしてくださり。。。
           おもむろに仰いました。「琴の音が終わったあと
           暫くの静寂をください。」
           「この静寂・・・琴の余韻こそが源氏物語の世界です。」
           「深く生きることを問いかける音」
           「ココロの底に沁みこむ音」それは
           人に聴かせる楽器というより自分の心の底に打ち込む音。
   
           琴が止まって何かがおこる。
           琴の余韻を、昔の人は琴外趣という言い方をしました。
           タメ息ものですねぇ。ほ~っ=3=3=3

           長々とへぼ解釈にお付き合いくださったあなた。
           ご褒美にこころづくしの秋の幸を召し上がれ。
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     ohみかん入れの一環張りには鈴虫の巻の絵が!(゚_゚i)
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           ついでにお茶もいかが。
          菓子は「もみじの雅」と、勝手に銘々。
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      今宵はヨンサマ似の若者が二鼓の演奏(つばめになりたい)

                    。。。。うっとり
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by hiriko212 | 2008-11-12 13:24 | 和の文化 | Trackback
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